はじめに
弊社に届くよくある質問で、洗濯ネームを作りたいが何を記載すればいいのか分からないというお問い合わせが多数ございますため、こちらの参考記事を書きました。
- 品質表示ラベルは、衣服の素材や取り扱い方法を示すために付けられるタグです。
- このラベルは、家庭用品品質表示法に基づき、消費者が正しい情報を得られるように表示が義務付けられています。
- ラベルには、繊維の組成、取扱い絵表示、表示者名、原産国などが記載されます。
- 取扱い絵表示は、洗濯、漂白、乾燥、アイロン、クリーニングの方法を示す記号で構成されています。
- 品質表示がない衣服は法律違反となり、罰金が科される可能性があります。
品質表示の内容
- 組成表示: 衣類の素材とその割合を示します。
- 取扱い絵表示: 洗濯やアイロンの方法を示す記号が含まれます。
- 表示者名: 製造者や販売者の情報が記載されます。
- 原産国: 衣類がどの国で製造されたかを示します。
- 付記用語: 追加の注意事項や取り扱い方法が記載されることがあります。
品質表示の対象製品
- 繊維製品: 洋服、ズボン、スカート、帽子など。
- 合成樹脂加工品: プラスチック製品、台所や浴室で使用する製品。
- 電気機械器具: エアコン、テレビ、冷蔵庫など。
- 雑貨工業品: 皮革製品、手作り石鹸、かばん、靴など。
- 対象外品目: LEDライト製品、アロマ製品、化粧品関連など。
品質表示の方法
- 表示箇所: 消費者が見やすい箇所に表示する必要がある。
- 取扱表示: 製品に直接記載するか、縫込みラベルで表示。
- 表示形式: 下げ札や縫込みラベルなどに記載。
- 表示内容: 組成表示、取扱表示、はっ水性表示など。
- 例: 洗濯方法は記号を用いて表示。
取扱い絵表示
- 洗濯: 水温や洗濯方法を示す記号があります。
- 漂白: 漂白剤の使用可否を示す記号があります。
- 乾燥: タンブル乾燥や自然乾燥の方法を示す記号があります。
- アイロン: アイロンの温度や方法を示す記号があります。
- クリーニング: ドライクリーニングやウェットクリーニングの方法を示す記号があります。
衣類などの取扱い表示(洗濯絵表示)が2016年12月から変更されています
表示者情報
- 表示者名: 製造者や販売者の正式名称が記載されます。
- 連絡先: 住所または電話番号が記載されます。
- 責任の所在: 表示者が商品の品質に責任を持つことを示します。
- 消費者保護: 問題が発生した際に連絡が取れるようにするための情報です。
- 注意点: 電話番号が記載されていない場合もあるため、注意が必要です。
原産国表示
- 原産国: 衣類がどの国で実質的な変更を受けたかを示します。
- 表示方法: 衣料品の材料の産出国ではなく、製造国が記載されます。
- 例: イタリアの材料を中国で縫製した場合は「中国製」と表示されます。
- 消費者の安心: 原産国表示は消費者に安心感を与えます。
- 法律: 原産国表示は法律で義務付けられていないが、表示されることが多いです。
法律と義務
- 家庭用品品質表示法: 昭和37年に制定され、品質表示が義務付けられています。
- 表示義務: 繊維の組成や取扱い方法の表示が法律で義務付けられています。
- 罰則: 品質表示がない場合、法律違反となり罰金が科される可能性があります。
- 消費者保護: 消費者が正しい情報を得られるようにするための法律です。
- 表示の重要性: 消費者が購入前に商品の特徴を理解するために重要です。
洗濯表示と品質表示の違いは何ですか?
洗濯表示と品質表示の違いは以下の通りです。
洗濯表示:
- 目的: 衣類の取り扱い方法を示すための記号で、消費者が適切に洗濯や乾燥、アイロン掛けを行うための指針を提供します。
- 内容: 洗濯、漂白、乾燥、アイロン、クリーニングなどの方法を示す絵記号が含まれています。これにより、衣類が損傷しないようにするための具体的な取り扱い方法がわかります。
品質表示:
- 目的: 製品の素材や組成、製造者情報を明示し、消費者が製品の品質を理解できるようにすることです。
- 内容: 繊維の組成(素材名と混合率)、表示者名(製造者や販売者の氏名または名称)、連絡先(住所または電話番号)が記載されます。これにより、製品の品質や製造元についての情報が提供されます。
このように、洗濯表示は主に取り扱い方法に関する情報を提供し、品質表示は製品自体の素材や製造者情報を提供することに重点を置いています。
ハンドメイド製品にも品質表示は必要ですか?
ハンドメイド製品にも品質表示は必要です。これは「家庭用品品質表示法」に基づいており、特に以下の製品に対して義務付けられています。
- 繊維製品: 洋服やタオルなど。素材の種類と割合、洗濯方法などを明記する必要があります。
- 雑貨工業品: 革製のバッグや石鹸など。製品ごとに異なる表示義務があります。
- 合成樹脂加工品: プラスチック製品など。
- 電気機械器具: 洗濯機やエアコンなど。
これらの製品には、素材名、洗濯絵表示、事業者の氏名・連絡先を記載することが求められます。
記載が必要な内容
- 繊維・素材: 使用されている繊維の種類と混合率を示します。
- 洗濯絵表示: 洗濯方法やアイロン掛けの方法を示す記号。
- 法人名・連絡先: 製造者または販売者の氏名または名称、住所または電話番号を記載します。
罰則
品質表示を怠った場合、「家庭用品品質表示法」に違反し、20万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
個人情報保護
個人情報を公開したくない場合は、バーチャルオフィスを利用して住所や連絡先をレンタルする方法もあります。
衣服の品質表示ラベルについてのご質問が多いため、簡潔にまとめております。
皆様が販売する衣服へ取り付ける品質表示の記載事項を考えるのに、上記の項目を参考にしていただければと思います。
ALTER WORKS LLC.