オリジナルTシャツ作成にDTFプリントを選ぶ理由
Tシャツボディが決まったら、次はプリント方法。多くの方が迷うポイントでもあります。なぜなら、プリント方式によってコストや仕上がり、対応できるデザインが大きく変わってくるからです。
この記事では、少ない枚数からでも本格的な仕上がりが実現できる「DTFプリント」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
「ブランドは作りたいけれど、まとまったロットで作るのはまだ不安……」という方にも最適な方法です。
DTFプリントとは?
DTF(Direct to Film)プリントとは、デザインデータを専用フィルムに出力し、パウダー処理後に熱転写する技術です。Tシャツ以外にも幅広い素材に対応でき、写真のような細かいデザインも表現可能です。
動画で理解! DTFプリントシートでアパレルを作成!
DTFプリントの特徴:
- 版が不要なので初期費用を抑えられる
- 小ロット生産が可能で在庫リスクが低い
- カラフルなデザインやグラデーション表現も綺麗
- フルカラーでも価格が一律(シルクのような色数制限なし)
少ない枚数でも本格的な仕上がりを実現できるのが、DTFプリントの魅力です。まさに、ブランドを“スモールスタート”させたい方にぴったりの選択肢です。
「版代がいらない」とは「コスト削減」を意味します
- 実際のプリント作業:最後に白も印刷されるので、濃色の生地にプレス転写しても、きちんと色が出ます。
- 実際のプリント作業:フィルムにプリントが完了し、これから生地にプレス転写します。
- ヒートプレス機でDTFプリントを実際にクッションやTシャツにプレスして完成
DTFプリント最大の特徴は、なんといっても「版が不要」という点です。従来のシルクスクリーンでは、色ごとに版を作成する必要があり、少数のTシャツを作るだけでも数千円〜数万円のコストがかかってしまうことも。
たとえば「3色のロゴを10枚だけ印刷したい」といった場合、シルクでは割に合わないのが実情でした。DTFなら、そういった「試しに少量作ってみたい」というニーズにも柔軟に応えることができます。
試しながら育てる、そんなブランド戦略に
「このデザイン、売れるかな?」「イベント限定で何種類か展開したいな」——そんなアイデアも、DTFプリントなら気軽に形にできます。
ブランド初期に必要なのは、“当て勘”よりも“試行錯誤”。少しずつ試しながら、フィードバックを得て改良していく。このサイクルを回すのに最も適したプリント方法が、DTFプリントなのです。
シルクスクリーンと比較したDTFの優位性
項目 | DTFプリント | シルクスクリーン |
---|---|---|
初期費用 | 不要 | 版代が必要(色数ごと) |
小ロット対応 | 得意(1枚からでもOK) | コスト高で不向き |
多色・写真 | 表現可能 | 不得意 |
納期 | 比較的早い | 版の製作含めて時間がかかる |
DTFプリントが向いているケース
- プリントTシャツを複数デザインで少量ずつ作りたいとき
- イベント用や限定品など、バリエーションを出したいとき
- カラフルなアートや写真をTシャツにしたいとき
- テスト販売をして反応を見たいとき
- プリント範囲を柔軟に変えたいとき(背面だけ、袖だけなど)
特に初心者の方には、シルクのような版代によるリスクがなく、気軽に商品展開ができるという点で大きなメリットがあります。
「売れるか分からないけど、作ってみたい」という段階こそ、DTFプリントが力を発揮します。
実際にどのくらいのコストで作れるの?

【プリントサイズイメージ】
オルターワークスでは、DTFプリントによる小ロットTシャツ制作をリーズナブルな価格でご提供しています。
オルターワークスで提供しているDTFプリントシート単体の価格表
枚数 | DTFプリントシート(A4) | DTFプリントシート(B4) | DTFプリントシート(A3) |
---|---|---|---|
1枚 | @450円 | @675円 | @900円 |
5枚 | @400円 | @600円 | @800円 |
10枚 | @300円 | @450円 | @600円 |
30枚 | @280円 | @420円 | @560円 |
※送料、消費税が別途かかります。
販売シミュレーションをしてみよう
以下にオルターワークスで作る場合の簡単なコスト計算をざっくりしてみましょう。
項目 | 内容 | 単価 | 数量 | 小計 |
---|---|---|---|---|
Tシャツ仕入れ | United Athle 5001-01(ブラック) | 526円 | 10着 | 5,260円 |
DTFプリントシート | A4サイズ | 300円 | 10枚 | 3,000円 |
ヒートプレス | 1ヶ所プリント | 150円 | 10着 | 1,500円 |
小ロット手数料 | 60枚以下注文 | 一律 | 1,000円 | |
合計 | 10,760円(税別) |
この他に、消費税と送料はかかりますが、それらを含めても1着のおおよその原価は1200〜1300円程度といったところでしょう。自分でアイロンを使ってヒートプレスすればさらにコストは抑えられます。
2500〜3500円程度で販売できれば充分な利益がでるのではないでしょうか?
たとえばイベント用に10〜30枚でもきちんと売り切れば数万円の利益がでます。半分売れれば赤字にはならない程度。
こうした「少数でも利益が出せる」構成が可能なのも、DTFプリントの魅力です。
まとめ:小さく始めて、大きく展開するならDTFが最適

【DTFプリント活用例】
DTFプリントは、これからブランドを始める方にとって「コストを抑えながらも自由に表現できる」非常にバランスの取れた選択肢です。
まずは試して、反応を見て、さらに良い形に育てていく。そんなブランドづくりの第一歩に、DTFプリントを活用してみてはいかがでしょうか?
DTFプリント特設サイト「PRINT SHEET SHOP」
DTFプリントについて、もっと詳しく知りたい方はオルターワークスのDTFプリント特設サイト「PRINT SHEET SHOP」で、データの作り方のこつから活用法まで、詳しくまとめています! DTFプリントに興味が湧いたという方は、参考になる情報がたくさん載っていますので、以下のリンクから確認してみてください。
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Tシャツの仕上がりを“既製品感”から一歩抜け出すには、洗濯ネームの付け替えが効果的です。次回は「ロゴ入り洗濯ネーム」の活用法についてご紹介します。